ウッドデッキが腐らない素材選びと長持ちのコツ
-後悔しないための比較・根太・シロアリ対策まで-
ウッドデッキを計画する際、「腐らないウッドデッキにしたい」「メンテナンスの手間やシロアリ被害が心配」と考える方が増えています。10年後も後悔しないウッドデッキづくりのために、素材ごとの特徴や、よくある失敗、耐久性を左右するポイントを徹底解説します。 今回は、設計事務所・建築士・木材問屋の皆さまや、ご自宅にウッドデッキを検討中の一戸建てオーナーの方に向けて、“腐らないウッドデッキ”実現のための素材比較、根太・下地選び、KIVIPUUの活用法までわかりやすくご紹介します!
1.ウッドデッキで後悔する“よくある失敗”とは?

○「腐る」「色あせ」「反り」「シロアリ被害」…10年後に多いウッドデッキの“リアルな後悔”
ウッドデッキは、庭やテラスに温もりや開放感を加えてくれる人気のアイテムです。けれども、設計や素材選びを誤ると、数年後に後悔するケースが多くあります。
たとえば、「板が腐ってボロボロになった」「反りや割れでガタついてきた」「色が褪せて見た目が悪くなった」「シロアリの被害で使えなくなった」といった声は珍しくありません。
これらのトラブルは、最初は小さな変化ですが、放置すると見た目だけでなく安全性にも影響します。ウッドデッキを長く快適に使いたいなら、初期の素材選びと設計の段階でしっかり計画することが重要です。
○設計・素材選びを誤るとどうなる?
ウッドデッキは屋外で使うため、日差し・雨・風など自然環境の影響を強く受けます。耐久性が低い木材や、通気性・排水性を考慮していない設計では、腐食やカビの発生が進みやすくなります。
また、根太や下地が弱かったり間隔が適切でないと、板が反ったり沈んだりする原因にもなります。施工直後は問題がなくても、数年後に「こんなはずじゃなかった」と思う結果になることもあります。
○「ウッドデッキが腐る」本当の原因
デッキが腐る原因の多くは、水はけの悪さ・通気不足・耐久性に乏しい素材の選択です。日本は湿気が多く、梅雨や夏はシロアリも活発な時期。換気が悪く地面に近い構造だと、木材に湿気がこもり、腐朽菌やシロアリにとって好環境になってしまいます。
腐らないウッドデッキを実現するには、素材の性能と、構造面での工夫の両立が不可欠です。
○なぜ「素材選び」がウッドデッキの寿命を左右するのか
ウッドデッキの耐久性は、選ぶ素材によって大きく差が出ます。天然木は風合いが良く人気ですが、定期的な塗装や防腐処理が必要です。メンテナンスを怠れば、劣化が一気に進みます。
人工木や樹脂デッキはメンテナンスがほぼ不要で腐りにくい一方、直射日光で熱くなりやすかったり、経年による色あせが気になる場合もあります。
どの素材にもメリット・デメリットがあるため、「見た目」「手入れの手間」「初期コストと将来の維持費」など、何を優先したいかを明確にして選ぶことが大切です。
DIYやプロの現場でも起きやすい落とし穴
最近はDIYでウッドデッキを作る方も増えています。ですが、素材や設計についての知識が十分でないと、せっかく作ったデッキがすぐに劣化・破損してしまうことがあります。プロの現場でも、コストや納期を優先して素材や施工法を選ぶと、のちのち修繕に手間がかかってしまうことも少なくありません。「腐らないウッドデッキ」を目指すなら、使う素材と設計のバランスをよく考えることが大切です。
2.「腐らないウッドデッキ」素材の選び方と特徴比較

○天然木ウッドデッキのメリット・デメリット
<メリット>
天然木ウッドデッキの魅力は、何といってもその自然な質感と風合いです。木目の美しさや木のぬくもりは、人工素材ではなかなか再現できないものがあります。素足で歩いたときのやさしい肌触りや、夏でも熱くなりにくい点など、使い心地にも優れています。また、時間とともに少しずつ色合いが変化していく“経年変化”も、天然木ならではの楽しみのひとつです。ナチュラルな雰囲気を好む方にとって、庭や外構にしっくりなじむデザイン性も大きな魅力です。
<デメリット>
一方で、天然木は屋外環境にさらされるため、雨や紫外線、湿気による影響を受けやすい素材でもあります。時間が経つと色あせやシミ、割れ、反りが起きることがあり、カビや腐食の原因にもなります。これらを防ぐには、定期的な塗装やオイル塗布などのメンテナンスが必要です。設計時には通気や排水にも注意が必要で、手間をかけられるかが選ぶポイントになります。
天然木ウッドデッキの特徴や長く使うための工夫について、さらに詳しく知りたい方は、当社のコラムページもあわせてご覧ください。
▶ 天然木ウッドデッキを作るには?種類と選び方のポイントを簡単解説
○ウッドデッキDIYにも人気!人工木・樹脂デッキの特徴
人工木や樹脂デッキは、近年人気が高まっている素材です。樹脂と木粉を混ぜて作られるため、腐らないウッドデッキを実現でき、メンテナンスもほとんど不要です。水に強く、シロアリ被害を受けないので、長期的な安心感があります。
一方で、人工木は天然木と比べると、質感や見た目が天然木とは程遠いと感じる人もいるかもしれません。直射日光を受けると熱くなりやすく、晴れの日などは夏場に限らず素足で歩くには注意が必要です。また、経年劣化で色あせや変形が起きることもあります。さらに、樹脂デッキはリサイクルしにくいものも多く、廃棄する際には注意が必要です。
ウッドデッキを検討している人には、「施工のしやすさ」や「メンテナンスの手軽さ」が大きな魅力です。ただ、長く使うには施工時の下地や根太の強度にも配慮することが大切です。人工木も万能ではないので、特徴をよく知った上で選びましょう。
▶ ウッドデッキは人工木か天然木か それぞれのメリット・デメリット違いを比較解説!
◉「KIVIPUU」という新しい選択肢
近年注目されているのが、「KIVIPUU(キビプー)」のような特殊加工処理を施した高耐久の天然木材です。KIVIPUUは、天然の木材を“化石化”に近い独自の加工技術によって、高い耐久性と腐りにくさを持たせた素材です。薬剤を一切使わず、木の細胞構造そのものを安定化させることで、水分を吸い込みにくくし、腐朽菌や害虫の影響を受けにくくしています。
見た目や手触りはまさに天然木そのもの。ですが、一般的な天然木のように数年ごとの塗装直しや、防腐剤の再塗布といった手間が不要なのが最大の魅力です。日常的な掃き掃除や軽い水洗い程度のメンテナンスで、美しい状態を長く保てます。経年変化で色は少しずつシルバーグレーに変わっていき、天然木ならではの落ち着いた風合いとしてむしろ味わいを深めます。
「天然木の質感が好きだけど、腐るのが心配」「塗装や防腐処理の手間はできるだけ避けたい」――そんな声に応えるのがKIVIPUUです。プロの建築士や設計事務所、木材問屋など、木にこだわる現場でも採用されており、“メンテナンスがいらない天然木”というこれまでになかった価値を提供します。
ウッドデッキだけでなく、外構材やベンチ、ファニチャー材としても幅広く活用でき、長く美しく使いたい屋外空間にぴったりの素材です。天然木の美しさと、人工木にもない高耐久性を両立したい方は、ぜひこの新しい選択肢を検討してみてください。

3.素材選びの“よくある疑問”とプロの回答
「腐らないウッドデッキ」は本当に可能?
「腐らないウッドデッキを作りたい」と考える方は多いですが、実際には素材・設計・メンテナンスの三つのバランスがポイントです。耐久性の高い素材を選び、通気や排水など設計にも配慮し、適度なメンテナンスを続ければ、長く美しいデッキを維持することは十分可能です。
シロアリ・腐食を防ぐコツは?
シロアリや腐食を防ぐためには、防腐処理済みの木材を使ったり、地面から浮かせる設計、下地の排水性や通気性を高めることが重要です。また、デッキ下をこまめに点検し、湿気がこもらないように工夫することで、長期間安心して使えます。
目的・ライフスタイル・コストで最適な素材を選ぼう
ウッドデッキ選びは、「見た目」「耐久性」「メンテナンス性」「予算」など、何を重視するかで最適な答えが変わります。たとえば、ナチュラルな雰囲気と経年変化を楽しみたい方は天然木、メンテナンスの手間や耐久性重視なら人工木や特殊処理木材がおすすめです。しっかり比較して、自分に合った選択をしましょう。
また、”KIVIPUU”を用いることで、ローメンテで高耐久なウッドデッキを実現することが可能です!
4.まとめ|10年後も後悔しないウッドデッキづくりのために
ウッドデッキは、素材選びと設計をきちんと考えることで、10年後も満足できる空間になります。美しさ、耐久性、メンテナンス性のバランスを意識し、納得のいくウッドデッキを作ってください。KIVIPUUなど次世代の特殊処理木材も選択肢に入れれば、“腐らないウッドデッキ”の夢も実現できます。 気になる方は、まずは製品ページやお問い合わせフォームから、詳細や実物サンプルをチェックしてみてはいかがでしょうか。