パイン材とは?特徴と経年変化・選び方を徹底解説
やわらかい手触りと温もりのある質感、そして時を重ねて深まる色合い——そんな“本物の木の魅力”を感じられるパイン材。特にシベリア産のRUSパインは、目の詰まった美しい木目と高いデザイン性で、多くの施主・建築士・デザイナーから選ばれています。この記事では、パイン材の特徴や経年変化、強度やデメリット、選び方のポイントまでわかりやすくご紹介。空間づくりに本物の木を取り入れたい方は、ぜひご覧ください。
1.パイン材とは?基本の特徴と他の木材との違い
パイン材の定義と「針葉樹」について
パイン材とは、一般的にアカマツから取れる木材のことを指します。分類上は「針葉樹」にあたります。針葉樹とは、その名の通り、葉が針のように細長い木のこと。杉やヒノキも針葉樹仲間です。パイン材は世界中で親しまれていて、家具や床材、壁材など、実は皆さんの身の回りにも多く使われている木材なんです。
軽量&加工のしやすさがDIYにピッタリ
パイン材は、軽くて柔らかめ。ノコギリやカンナなどの手道具でもサクサク加工できるのが特徴です。DIY好きな方はもちろん、建築士やデザイナーさんも現場で扱いやすいと感じるはず。現場での微調整や複雑な形状の造作にも柔軟に対応できます。初心者からプロまで幅広く使われているのは、この「扱いやすさ」が理由のひとつです。
オーク材・バーチ(シラカバ)材とパイン材の違いを比較
たとえば、オークやバーチといった広葉樹と比べると、パイン材は圧倒的に軽く、コストも控えめ。その反面、広葉樹よりは傷がつきやすいですが、加工性は群を抜いています。
- オーク材=重厚感・高級感・硬さ◎
- バーチ材=白い・なめらかな触り心地・美しい天然の木目模様◎
- パイン材=軽い・加工しやすい・手頃・柔らかさ◎
といったイメージ。用途や求める雰囲気によって使い分けてみてください。
2.パイン材の魅力|シベリア産パインの目が詰まった質感と特徴
パイン(オウシュウアカマツ)材とは?
シベリアパインとは、シベリア地方で育ったパイン材のこと。極寒の地で、長い年月をかけてゆっくり成長するため、木そのものの密度が高くなるんです。シンプルに「パイン」や「シベリアンパイン」とも呼ばれ、国内外のプロにも支持されている素材です。
年輪が細かく「目が詰まっている」理由とそのメリット
シベリアのパイン材の特徴は、なんといっても「年輪がとても細かい」こと。「目が詰まっている」とは、年輪(木の成長した跡)が密集している状態のことを指します。これがあることで、見た目の美しさだけでなく、反りや割れが少ない安定した材質になります。
また、細かい木目(もくめ)によって、表面がなめらかになり、塗装後の仕上がりもとても綺麗になります。
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塗装仕上げで広がるデザインバリエーション
RUSパインは塗装とも相性抜群!クリア塗装で自然な色味を楽しむもよし、ホワイトやオーク色など、空間に合わせたカラー塗装も自在にできます。「同じRUSパインでも、塗装仕上げで表情がガラッと変わる」これが、設計士さんやインテリアデザイナーさんから人気な理由の一つです。
3.パイン材の経年変化とは?時間とともに生まれる美しさ
パイン材の色変化と経年変化の仕組み
パイン材は「経年変化(けいねんへんか)」が楽しめる木材です。最初は淡いクリーム色や明るい黄みがかった色ですが、年を重ねるごとに徐々に色が深くなり、飴色へ。これは、空気や紫外線に触れることで木の成分が反応するため。「使い込むほど味わいが出る」ので、空間と一緒に“育てていく”楽しさがあります。
時間とともに増す、風合いの違いを写真で紹介
たとえば、新築直後のパイン材と、月日の経ったのパイン材を比べると一目瞭然。最初はフレッシュな明るさ、数年経つと落ち着いた深みのあるトーンへと変化します。この“色の移り変わり”を楽しむのは、天然木ならではの特権。人工的な素材では味わえない、「本物だけの魅力」と言えます。

経年変化を活かしたインテリアの楽しみ方
経年変化を活かすなら、「最初から飴色を狙う」のではなく、時間の流れにまかせて自然な美しさを楽しむのがコツです。一方、「均一な色を保ちたい」「日焼けを避けたい」場合は、UVカットの塗装やカーテンなどで日差しをコントロールするのもおすすめですよ。

4.パイン材の強度とデメリット|正しく知って上手に使うコツ
パイン材の「柔らかさ」がもたらす意外なメリット
パイン材は広葉樹に比べて柔らかいですが、弾力があって割れにくいという特徴も持っています。フローリングに使えば、素足で歩いたときの「やわらかい踏み心地」が心地よいと好評です。また、小さな傷も“味”として目立ちにくく、使い込むほどに独特の風合いに育ちます。
傷・へこみができやすい理由と防ぐ方法
とはいえ、柔らかいぶん「傷やへこみ」はできやすいのも事実。重い家具や鋭利なものには少し注意が必要です。対策としては、フェルトシートを家具の脚につける、敷物やラグを使うなど簡単な工夫でOK。日常的な衝撃には意外と耐えてくれるので、神経質になりすぎず付き合っていきましょう。
湿気や乾燥による変形のリスクについて
天然木すべてに言えることですが、湿度変化による膨張・収縮(伸び縮み)は避けられません。特に梅雨時や冬場の乾燥時には、「少し隙間が空いたり、広がったり」が起こることも。
これは木が“呼吸している証拠”。エアコンや加湿器などで「部屋全体の湿度」をコントロールしてあげると、より長持ちします。
5.パイン材テーブルのデメリットと日常でできるメンテナンス方法

テーブル利用でよくあるお悩み
パイン材のテーブルでよくあるのが「コップの輪ジミ」「お子さんの落書き」「カトラリーでできる小傷」など。やっぱり柔らかいからこその“生活感”が出やすいんです。
傷・水分・汚れから守るための簡単ケア
テーブルクロスやランチョンマットを活用するだけでも、かなり傷や汚れを予防できます。また、コースターの使用もおすすめ。水分が染み込む前に、サッと拭き取るのがポイントです。
定期的なオイルやワックス仕上げのススメ
半年〜1年に一度、オイルやワックスを塗り直すことで、木がしっとりと落ち着き、さらに強度もアップします。「ちょっと面倒そう…」と思うかもしれませんが、やってみると意外と簡単で楽しい作業です。このひと手間で、パイン材テーブルはずっと美しく使い続けられます。
6.パイン材の経年変化を楽しむコツと塗装仕上げの選び方
パイン材に合う塗装の種類と特徴
RUSパインは塗装との相性がよく、仕上げ方で雰囲気がガラリと変わります。オイル仕上げなら木目がしっかり際立ち、自然なツヤも出ます。ウレタン塗装なら、少しツルっとした耐久性重視の仕上がりに。どちらもメリットがあるので、空間のテイストやお好みに合わせて選びましょう。
「ホワイト」「オーク」などカラーバリエーションの比較
パイン材は色付きの塗装も映えます。「ホワイト」で明るくナチュラルな空間に、「オーク」や「ウォールナット」でシックに引き締めるのも素敵。同じパイン材でも色や仕上げで印象が全く変わるので、サンプル板で実際の色味を確認しながら選ぶと安心です。

7.RUSFLOORが扱うパイン材のおすすめポイントと活用アイデア
RUSFLOORの高品質なパイン材の特長
RUSFLOORが扱うパイン材は、シベリア産の厳選された木だけを使っています。「目が詰まった」質感と、安定した材質が最大の自慢。質の高さをそのままに、幅広いグレード・塗装ラインナップで多様なニーズにお応えしています。
持続可能な森林資源と環境への配慮
RUSFLOORのパイン材は、森林資源の管理がしっかり行われている産地からのみ仕入れています。持続可能な材料選びは、これからの建築・インテリアに欠かせない大事なポイントです。
フローリング・壁材・集成材など具体的な使い方例
RUSFLOORのパイン材は、森林資源の管理がしっかり行われている産地からのみ仕入れています。持続可能な材料選びは、これからの建築・インテリアに欠かせない大事なポイントです。
8.パイン材選びでよくある質問Q&A
パイン材はペットのいる家でも使える?
大丈夫です!ただし、ペットの爪あとが気になる場合は、ワックスやラグでしっかり保護すると長持ちします。滑りにくいのでワンちゃん・ネコちゃんも安心です。
経年変化が気になるときの対策は?
色変化を抑えたい場合は、UVカット塗装や、日差しのコントロールを意識しましょう。逆に、「変化を楽しむ」前提で育てていくのもおすすめです。
施工やメンテナンスの注意点は?
湿度・温度の変化が大きい場所は、事前の養生(ようじょう)や、シーズンごとの簡単なメンテナンスが大事です。RUSFLOORなら、現場や用途に合ったアドバイスも可能ですので、気軽にご相談ください。
9.まとめ
パイン材、とりわけRUSパインは、やわらかくあたたかな質感、経年変化による味わい、そして多彩な仕上げのバリエーションが大きな魅力です。シベリア産ならではの「目の詰まった」しっかりとした質感は、一般的なパイン材よりも高い満足感と安心感を与えてくれます。
また、扱いやすさやコストパフォーマンスの高さ、そして自由度の高いデザイン性は、施主さまのこだわりや建築士・デザイナーの発想力をしっかりサポートします。
もちろん天然木ならではのデメリット(柔らかさや経年での色変化)もありますが、正しい使い方やメンテナンスを知れば、むしろそれが空間の魅力へと変わります。
床や壁、家具など…毎日の暮らしのなかで“本物の木のあたたかみ”を味わいたい方には、RUSFLOORのパイン材は間違いなくおすすめです。
ご相談やご質問もお気軽にどうぞ。パイン材と一緒に、長く愛せる空間づくりを楽しみましょう。

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パイン
パイン材は柔らかさが特徴です。素足で踏んだ瞬間、足裏に感じる優しい感触は、日々の暮らしに快適さをもたらします。温かみのある木目とナチュラルな風合いは、空間に自然な温もりをもたらし、居心地の良い雰囲気を作り出します。
パインフリー板
階段やカウンターの天板、棚板など幅広い用途に使用でき、フローリングと合わせてトータルコーディネートすることで、自然素材ならではの一体感が生まれ、家全体が居心地の良い空間になります。

Uduパイン
ペットにも人にも優しいフローリング「Udu」。浮造り加工により表面にほどよい凹凸が生まれ、歩きやすく安心です。パイン材の柔らかさと温かさが足腰への負担を軽減し、小さな子どもやペット、高齢者にもやさしい作りになっています。